2000年ごろ。
日本でインターネットがどんどん普及していた時代に
私はパソコン屋で働いていた。
街中でSバンクという会社が赤色の紙袋を無料で配っていた。
紙袋の中身はADSLモデム。
たぶん原価でも1万円くらいはするだろうものが
無料でばんばん配っていて
異常とも思える熱気だった。
私の仕事もADSLモデムとパソコンをつなぐという簡単なお仕事。
1回行くと6000円ほどもらえた。
現地でパソコンが分からない奥さんやおじさんに
簡単な説明をするというもの。
毎日2~4件ほど仕事があって
地方都市を車で巡回していた。
ときどきADSLのランプが点灯しなくて
そういう場合はタダ働きになり、苦情も受ける。最悪だ。
電話の基地局から遠いとそういう症状が出た。
なんでも基地局から遠いと通信が安定しないというシロモノだった。
初期はランプが点灯しない案件が多くて困ったが
さすがに1年くらい経つと、そういうノウハウが集積され
基地局から遠いところでは接続そのものをおすすめしないように
なっていた。
その後、ADSLよりも光回線のほうが多くなってきた。
そして、これから携帯の5Gの回線だってさ。
来年から5Gを普及させるらしいが
どうなることやら。
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